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計算ミスを減らす方法
勉強をしていると「また計算ミスをしてしまった!」ということがよくありますね。考え方は合っているのに、計算をまちがえてしまって点数が下がると、すごく悔しいものです。人によっては「またまちがえた。もういいや」とモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。
特に数学(算数)や理科において、ミスなく計算する力はとても重要です。計算ミスを完全になくすことはできませんが、大幅に減らすことはできます。ただし、「気をつけよう!」と意識するだけでは、なかなか計算ミスは減りません。これから紹介する具体的な方法で、正確に計算する力を身につけましょう。
① ミスを防ぐために
まずは正確に計算する方法を考えましょう。
1. 自分のミスのパターンを知ろう
自分がどんなミスをしやすいのか把握することが大切です。
○ 符号(+や−)をまちがえる
○ くり上がり・くり下がりを忘れる
○ 分数を最後まで約分せずに答える
○ 小数点の位置をまちがえる
答え合わせのときに「どこでミスをしたのか」、「なぜミスをしたのか」を分析するようにしましょう。自分のミスの傾向がわかれば、そこを意識して計算できるのでミスの可能性が下がります。
2. 数字や文字をていねいに書こう
字が雑だと、「6」と「0」や「1」と「7」を見まちがえたり、符号をまちがえたりしてしまいます。計算スピードを求めてミスをしていたら元も子もありません。あせらず、他の字と見まちがわないようにはっきり書きましょう。また、筆算では位をそろえることも大切です。
3. 小さな数字で計算しよう
大きな数の計算はどうしてもミスが増えます。なるべく小さな数字で計算できるように心がけましょう。
(例)
35 × 11 ÷ 7 = 385 ÷ 7 = 55
→ 3ケタの数が出てくると計算ミスにつながりやすい
35 × 11 ÷ 7 = 35 ÷ 7 × 11 = 5 × 11 = 55
→ わり算を先にすると数字が小さく安全
また、分数の計算ではなるべく早く約分すると、小さい数で計算できるのでまちがえにくくなります。
4. 計算を工夫しよう
計算をそのままやるのではなく、少し工夫するとミスが減ります。
(例)
25 × 32 をそのまま計算するのではなく、 32 を 4 × 8 と見る。
25 × 32 = 25 × 4 × 8 = 100 × 8 = 800
このように計算すると、筆算をするより安全に答えが出ます。工夫して計算するクセをつけましょう。
② ミスに気付くために
どれだけ気を付けていても、うっかりしてしまうことはあります。だからこそ、ミスに気づいて修正するという方向性での対策も必要です。
1. 検算をしよう
計算が終わったら、必ず検算(たしかめ算)をしましょう。
○ 逆の計算をする(たし算の答えをひき算でたしかめる など)○ 方程式の問題(中1)なら、出てきた答を元の式に代入する
検算を習慣にすれば、ミスを発見しやすくなります。めんどうくさいと言って検算をいやがる生徒が多いですが、そういう子ほど検算をするようになると簡単に点数がアップします。ぜひ手間をおしまず、自分の計算をたしかめる習慣をつけましょう。
2. 答えが変じゃないか気にしよう
自分の出した答えが「おかしくないかな?」と考えるのも大切です。
(例)
○ 辺の長さを求めたらマイナスになった○ 人数をきかれている問題で答えが小数になった
○ おつりを計算したら元の所持金より多くなった
答えが上のようになったときは明らかにまちがえているわけですが、そのまま次の問題に行ってしまう子は意外と多いです。出てきた答えが現実的かどうかをチェックするようにしましょう。
3. 見直しをしよう
テストのときだけの話になりますが、解答用紙を出すまでに答えを修正できれば、計算ミスは無かったことになりますね。そこで大切なのが見直しですが、途中式をざっと見ていくだけの見直しをしている生徒がほとんどです。
もちろん、時間が無いときはそうするしかないのですが、一度書いた途中式や答えを見てしまうと、どうしても先入観によってまちがいに気付きにくくなります。時間に余裕があれば、ぜひもう一度計算してみることをおすすめします。
③ ミスを次につなげるために
正しく計算する力は経験によるところが大きいので、計算ミスをして答えがまちがっていたときに、「計算ミスしただけ」と軽く流していけません。
私は今まで勉強が苦手な子どもたちを100名近く見てきましたが、数学(算数)や理科を苦手としていたり、なかなか点数が上がらなかったりという生徒は、その多くが計算ミスのことをめちゃくちゃ軽く見ています。もう本当に、計算ミスに対する意識がわたあめかってくらい軽いんです。
自分のまちがいをしっかりと受け止め、計算ミスによって点をとりこぼさないよう、失敗から学んでいきましょう。
1. 原因をつきとめよう
二度と同じミスをしないように、まちがえた内容を明らかにすることが大切です。
○ どこで何をまちがえたのか?○ なぜそのミスをしたのか?
原因がわからないことには改善できません。分析には時間と手間がかかりますが、「もういいや」とあきらめずに、自分のミスを解きあかしていきましょう。
2. 対策を考えよう
どうすれば同じミスを防げるか、具体的な対策が必要です。
○ 途中式を書く○ 位をそろえて筆算する
○ 他の字と区別しやすい書き方に変える
「気をつける」以外の方法がないときもありますが、「ミスをしないように意識する」という結論はできるだけ避けて、何かしらの手を考えましょう。
まとめ
計算ミスを減らす方法は以上です。チェックリストを用意しましたので、時々ふりかえってみてください。
□ 自分のやりがちなミスのパターンを把握できていますか?□ 他の字と見分けやすいような字を書いていますか?
□ 小さな数字で計算しようとしていますか?
□ 計算方法を工夫していますか?
□ 検算(たしかめ算)をしていますか?
□ 答えが変じゃないか気にしていますか?
□ テストのときに見直しをしていますか?
□ 計算ミスの原因を分析していますか?
□ 次につながる具体的な対策を考えていますか?
これらのコツを実践しながら、日々の練習をつみかさねていくことで、計算の精度はかならず上がっていきます。計算ミスを減らし、自信を持って問題が解けるようになることを応援しています!
保護者の方はぜひこの記事をお子さまに共有してあげてください。
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