桜教室とは

 代表責任者の長田(ながた)です。桜教室にご興味を持っていただきありがとうございます。ここでは私たちの理念や教育方針などをご紹介いたします。

理念

 桜教室は勉強が苦手な子どもたち専門の学習塾です。学校の定期テストで平均点を取ることができず、勉強に苦手意識を持っているような子どもたちに、前向きに楽しく勉強を頑張れる環境を提供しています。

 今の日本の学校制度では、同じ年で同じ校区に住んでいるという条件で30~40人の子どもたちを1つのクラスにしていますので、学力にはかなりのバラつきがあり、仕方がないので真ん中少し上くらいの子どもたちに合わせて授業を進めていきます。そして1年経てば子どもたちが習ったことをどこまで身につけているかに関わらず、次の学年へと進級します。もし途中でつまずいてしまったとしても、時は過ぎる一方で、自分で何とか追いつくしか道はありません。もちろん、学校の先生方はできるだけ子どもたちを置き去りにしないように工夫をして努力なさっているはずですし、私たちも日本の教育制度を批判するつもりは一切ありません。しかし、どんな制度であれ、すべての人に等しくプラスになるようなことはありえませんから、恩恵を受ける人がいれば、制度に合わない人も当然いるわけです。日本の学校システムは平均的な学力を多くの子どもたちに身につけさせるという意味では優れたものですが、一方で、非常に勉強が得意または苦手な子どもたちにはデメリットもかなり大きいです。勉強が得意な子どもたちには進学塾がありますので、学校教育の穴を埋めることができますが、問題は勉強が苦手な子どもたちにとって、学校教育の穴を埋められるような場所がほとんど無いことであり、私たち桜教室はまさにこの“学校教育に置き去りにされてしまった子どもたち”のための特別な塾なのです。

 もしお子さまが勉強を苦手としているなら、それはお子さまが悪いのではなく、単に学校という環境に合わない少数派なだけかもしれません。人には得意・不得意があり、人それぞれペースが違います。ところが、それをひとまとめにして「みんな一緒が良い」としてしまうのが学校という場所であり、学校という空間で勉強が苦手ということは、“みんな”という輪から外れることを意味しています。これがものすごく大きなマイナスの影響をもたらしてしまうのです。

 学校は勉強を中心とし、純真無垢な子どもたちによって構成される社会です。勉強の得意・不得意がそのまま立場の強い・弱いにつながりやすく、勉強のことで容赦なくバカにされることもあるでしょう。学校という場では、学力の優劣をどうしたって意識させられるのです。他のみんなより覚えるのが遅かったり、考えるのに時間がかかったりすることに劣等感を抱き、自信を失ってしまいます。勉強でストレスを感じることが多くなれば、新しいことを知ろう・学ぼうという好奇心よりも、勉強によるストレスを避けようとする気持ちが勝ってしまいます。毎日の学校生活で、子どもたちはひたすらに勉強に対するマイナスイメージを積み上げ、どんどん勉強をしないようになってしまうのです。

 繰り返しますが、お子さまは悪くありません。ただ、学校では自分のペースで楽しく学ぶことができないだけなんです。これってすごくもったいないと思いませんか?

  知る力・学ぶ力は人生の宝物です。よく「数学なんか大人になったら使わんやん」とか「俺はずっと日本におるから英語なんかいらん」という子がいます。それは事実そうかもしれません。学校で習うことというのはこの世界にあふれる知識・情報のほんの一部ですから、私たちのような学校で習うことがそのまま役に立つ職業のほうが少ないくらいでしょう。ただ、裏を返せば社会に出てからは、学校で習っていないことを新たに知り、自分で考える力が必要だということです。しかも、学校のように授業で全部教えてくれるわけではなく、答のない問題にも向き合わなければならないので、むしろ学生を終えてからのほうが自主的に学び、考える力が求められると言えます。学生の内に好奇心を失わず思考力と自主性を育てることができれば、人生を豊かに過ごすことができるでしょうし、勉強にマイナスイメージを持ったままでは、何も学ばず考えることもしない、受け身で味気の無い人生を送ることになってしまいます。

 誤解を招いてしまっているかもしれませんが、私たちは何も「勉強できるようにならなければならない」と考えているわけではありません。むしろ、人には得意・不得意があるわけですから、「学校の勉強が苦手でも別に構わないし、勉強したくないならしなくても良い」と考えています。学力だけがすべてではなく、勉強が苦手でも他の分野で輝く可能性はいくらでもあるでしょう。ただ、学校という環境で自信と好奇心を奪われ、考える力や自主性を失ってしまえば、自分の才能を活かして輝く可能性すらつぶれてしまいます。こんなもったいないことはありません。

 だから私たち桜教室は、学校にかわって“子どもたちが頑張れる環境”を提供しています。子どもたちが学年にとらわれず自分のペースで気楽に勉強できる場所。自信と好奇心を取り戻し、自ら学び成長できる場所であり続けたいと考えています。

教育方針

 私たちは「学力は人間にとって最も重要な力の内のひとつだ」と考えています。ただし、私たちの考える学力は学校で習う知識や考え方のことでも、成績や学歴のことでもありません。自ら学び、知ろうとする力。そして自分の頭で考える力のことです。そしてその原動力は、人が生まれながらにして持っている好奇心です。知りたいという気持ちを忘れないでほしい。自分で考えて何かができるようになった時の嬉しさを知ってほしい。自信を持って何事にも積極的に取り組んでほしい。そういう思いで私たちは子どもたちと接しています。

 もし学校の成績や受験の結果にこだわるなら、勉強が苦手でやりたくないと思っている子にでも、授業という時間でしばってお尻をたたいて勉強させるというやり方もあるでしょうし、短い期間で見ればその方が成績は上がるかもしれません。ただ、そうして大人が勉強をさせる場合、子どもたちが大人になって、上から強制される状況ではなくなったらどうなるでしょうか。勉強が嫌だと思っていた子が、大人になって自ら考え、積極的に動いていけるでしょうか。何も考えず、何も学ぼうとしない大人になってしまうかもしれません。もちろん、みんながみんなそうなるとは限りませんが、私たちはそんな子どもたちの未来を奪う可能性のある教育はしたくありません。

 子どもたちが勉強に前向きに取りくめるようになるためには、勉強が子どもたち自身にとってプラスとなる必要があります。つまり、子どもたちが勉強することで受ける苦痛やストレスよりも、勉強で得られる達成感や頑張ったことに対する評価が上回れば、自発的に学ぼうとするようになるということです。人は誰しも知りたいという欲を持っています。できることが増えたり、わからなかったことがわかるようになったりすることに喜びを感じます。それは勉強が苦手な子も例外ではありません。ただ、ペースが合わなかったり、他人と比べられたりといったいろいろなマイナスの要因のせいで、勉強が嫌になっているだけです。私たちはそういった子どもたちのマイナス要素を取り除き、頑張ったことやできるようになったことを褒めることで子どもたちが勉強に前向きになれるように導きます。私たちが行うのは子どもたちの自主性を育てる“褒めて伸ばす”教育です。

特徴

 私たち桜教室は“勉強が苦手な子どもたち専門の学習塾”ですが、単に学校の成績がふるわない子どもたちに対して、簡単な内容をわかりやすく授業するだけの塾ではありません。桜教室ならではの環境と、勉強が苦手でも子どもたちが頑張れる理由をご説明します。

①子どもたち一人ひとりをちゃんと理解するための担任制

 教科や曜日によって先生がかわるのではなく、1クラスのすべての授業を1人の講師が担当します。勉強が苦手な子には、わかりやすく授業をするだけでは不十分で、勉強に関することはもちろん、それ以外のところも含めたトータルサポートが必要です。また、褒めるにしても叱るにしても、信頼関係のない状態では何も伝わりません。私たちは教育の根幹に「教える側と教わる側の信頼関係」があると考え、そのために担任制をとっています。

②クラスメイトは一緒に頑張る仲間

 「勉強が苦手でわからないところが多いなら、1対1で見てもらえる個別指導や家庭教師が良い」と考える方が多いのですが、実は大きな落とし穴があります。確かに、1対1であれば講師が生徒1人あたりを見ている時間は長いかもしれませんが、それ以上に子どもたち自身にとって、ひとりで勉強するのはかなり辛いことなのです。これは実際に机に向かっているときの話ではなく、継続してコツコツと頑張るにあたり、一緒に頑張る仲間がいるのといないのとでは全然違うということです。
 勉強が苦手な子どもたちが平均並みに勉強できるようになるためには、かなりの時間と努力が必要です。つらいときや苦しいときは必ずやってきます。そんなとき、自分と同じく勉強が苦手で、それでも頑張っている仲間はとても大きな支えになります。もしひとりであれば挫折してしまうようなときでも、クラスメイトの存在が力となり乗りこえられるでしょう。勉強を克服するための鍵は仲間であり、ライバルでもあるクラスメイトに他なりません。

③劣等感や恥ずかしさを感じない環境

 子どもたち自身、勉強が苦手なことを自覚していて、できることなら勉強できるようになりたいと思っています。学力を上げるためには、今の状況を受け止め、がむしゃらに努力するしかないのですが、勉強に限らずスポーツでも何でも、周りの人ができていることを自分ひとりができない状況で、それをできるようになろうと頑張るのはとても恥ずかしさを感じるものです。もちろん、できないことは何も恥ずかしいことではなく、努力しないことの方が恥ずかしいことだと頭ではわかっていても、劣等感や恥ずかしさを感じずにはいられないのが人間というものです。
 だからこそ、桜教室のように勉強が苦手な子だけが集まっている場所が必要なのです。周りがみんな勉強が苦手だから、恥ずかしがることなく勉強を頑張ることができます。勉強でバカにされることが多かった子どもたちだから、他の人をバカにすることもありません。私たち講師も、勉強が苦手な子のことをよく理解していますので、劣等感を感じさせたり、プライドを傷つけたりするようなことは決してしません。勉強で嫌な思いをしないということが、勉強を頑張れるようになるための第一条件です。

④短時間でテンポの良い授業

 箕面本校の授業は1コマあたり50分です。基本的に1つの授業内で2教科を扱いますので、1教科あたりの時間は25分ほどになります。一般的に塾は80分や90分の授業時間をとっているところが多いですが、勉強が苦手な子どもたちにとってそんな長時間の授業はつらいだけで、結局のところほとんど集中することなく終わってしまいます。これでは余計に勉強が嫌になるだけなので、桜教室では1教科25分前後の短い時間でテンポよく授業をすることで、子どもたちが気楽に集中して勉強できるようにしています。ダラダラと長時間拘束するより、高い密度でバッチリ集中したほうが断然頭に入りますし、最初から最後までしっかりと授業を受けられることは自信にもつながります。
 東大阪加納校では、1つの授業で1つの教科を扱い、時間は小学生が50分、中学生が75分です。上記の箕面校の話と矛盾しているように見えますが、そうではありません。東大阪加納校は大講義型で、1回の授業で1つの学習テーマを完結します。そのためには、50分だと足りないので、75分とっていますが、実際は75分を3つに区切り、約25分ずつのセクションにして子どもたちの集中力が続くようにしています。箕面本校も東大阪加納校も、1つの区切りは同じ25分で、短くテンポの良い授業をしています。



よくある質問